運転免許証は、車を運転する方には必須なのは言うまでもありませんが、車をたまにしか運転しない方でも、持っていると身分証明書として活躍する機会が多いですよね。
学生時代は車の運転には無縁の生活をしていた方も、就職すれば営業などで車の運転をする機会も多くなるので、必然的に運転免許の取得に向かうことが多いですね。
しかし、運転免許の取得には、それなりの費用がかかります。

運転免許の取得費用はどのように支払うのが一番得なのでしょうか。解説しますね。
運転免許の取得にはいくらかかる?
財団法人自動車検査登録情報協会(自検協)による自動車保有台数の統計を見ると、乗用車の保有台数が日本一多いのが愛知県です。
車の保有台数が日本一多いということは、おそらく運転するドライバーの数も愛知県が日本一でしょう。
そこで、愛知県の自動車教習所の平均相場を調べてみると、免許なしの状態からAT車限定で車の運転免許を取得する場合はおよそ30〜33万円。MT車になるとさらに2万円プラス。
さらに仮免や教習に落ちてしまって教科時間数が増えてしまうと、さらに費用がかさむこともあります。
運転免許の取得には、およそ30万円は必要と考えましょう。
運転免許の取得は合宿免許だと得なの?
自動車教習所に通って運転免許を取得する場合、教習が順調に進んでも取得までに2〜3ヶ月はかかるのが普通です。
仕事の都合などで予定通り教習を消化できなかった場合はさらに長引くこともあります。入校から半年以内に免許を取得しないと、自動車学校の入学費用も無駄になってしまいます。
その点、合宿免許の場合、自動車学校が提携する宿泊施設に寝泊まりしながら、2週間ほどで運転免許証を取得することができます。短期間で運転免許を取得したい方、時間に余裕のある学生さんなどに人気があります。
しかし費用の面では、合宿免許が必ずしもお得と言うわけではありません。
合宿免許の場合、実質的に運転免許証の取得にかかる金額自体は、通常の通学プランより安くなっている場合がほとんどです。ここだけ見れば、運転免許の取得は合宿免許が大変お得です。
しかし、合宿免許の場合は、通学教習にはない宿泊費が必要になります。
宿泊費は宿泊プランによって異なります。民宿やドミトリーの相部屋利用や、ビジネスホテルでツインの相部屋利用などだと、通学取得に比べて10万円近く安く済む場合もあります。
しかし、シングル部屋利用だと割増に。食事もない場合は1日3食とも外食になるので、その分の費用も必要になってきます。
合宿免許は宿泊費や食費を安く抑えない限り、トータルの運転免許取得費用は安くはならず、合宿免許と通学免許、どちらも大差ないのが現実です。



合宿免許で免許取得を安くしたいと考えている方は、宿泊費用をいかに安く済ませられるかを考えましょう。
自動車教習所への入学費用を現金一括で払えない場合はどうするの?
自動車教習所への入学費用は入校日までに現金一括払いが基本です。
しかし、自動車教習所に通う生徒さんには若い方が多いので、30万円以上のまとまった現金を用意できない場合も多いです。
そこで、ほとんどの自動車学校がクレジットカード会社や信販会社による分割払いを用意しています。
現金で一括で払えない場合、自動車学校が提携するクレジットカード会社や信販会社でローンを組むのを勧められるでしょう。
それらの会社での所定の審査に通ると、ローンを組んで自動車学校に通うことになります。
運転免許取得費用は銀行のマイカーローンで支払いできるの?
銀行の自動車ローンやマイカーローンでも、運転免許取得費用の支払いができるものがあります。
例えば、三井住友銀行のマイカーローンの場合、運転免許取得費用の借入にも利用可能です。2016年3月時点でのマイカーローンの融資利率は年4.475%。
クレジットカード会社や信販会社のローンで分割払いするよりも、低金利でお金を借りて運転免許取得費用に充てることができます。
ただし、三井住友銀行のマイカーローンの場合、ご利用いただける方の条件に「お申込時満20歳以上、満65歳以下の方」「前年度税込年収が200万円以上で、現在安定した収入のある方」というものがあります。
そのため、専業主婦の方や大学生、フリーターの場合は借入ができない可能性が高いです。すでに就職して会社勤めをされている方に限られるでしょう。
しかし、条件を満たす方であれば、自動車学校の提携ローンを利用するよりも、お得に支払いを進めていくことが可能です。自動車学校の入校日までに日数があれば、マイカーローンの利用も検討するべきです。
今回、三井住友銀行のマイカーローンを例にあげましたが、全ての銀行のマイカーローンが運転免許証の取得費用の支払いに充てることができるわけではありません。
マイカーローンを運転免許取得費用の支払いに利用したい場合は、借入希望の銀行のマイカーローンで、そうした扱いができるかを確認するようにしてください。



マイカーローンの利用が難しい場合は、利息は少し高くなりますが、銀行のフリーローンという方法もあります。こちらは資金使途が自由なので、運転免許証の取得費用にも利用できます。