車を持っている人にとって頭の痛い問題が、2〜3年に一度、必ず訪れる「車検」ですよね。
地下鉄や市電、バスが多い都市部にお住まいの方なら、車検を機に車の利用を見直して、思い切って車を手放す、なんてこともできます。
しかし、車が生活の足として欠かせない地域にお住まいの方なら、車検は通さないわけには行きませんよね。
車検費用は、来たるべき次回の車検に備えて、毎月一定額を積み立てておくのが理想です。
車検のために毎月5000円を積み立てておけば、1年で6万円、2年で12万円となり、車検費用を支払うには丁度いい金額になります。
しかし、2年に一度の車検のための積み立てとなると、途中に急な出費があった場合に使ってしまうなど、計画通りに積み立てができる人ばかりではないでしょう。

車検の中身や車検費用の支払いについて解説しますね。
車検費用は法定費用+整備費用。安く済ませるにはユーザー車検がいいの?
まずは車検費用の内訳と、どこで車検を受けるのが最もお得かを考えましょう。
車検費用は主に法定費用と、愛車の整備費用に分かれます。
法定費用には自賠責保険料、自動車重量税、検査手数料があり、これらはどこで車検を通しても基本的に同じ金額になります。そのため、法定費用を安くするのは無理です。
しかし、整備費用はどこで車検を受けるかで、費用が大きく変わります。
どこで車検を受けるか、車検費用の金額が高い順に並べると以下のようになります。
- ディーラー
- 民間整備工場
- 車検専門店(ホリデー車検など)
- カー用品店
- ガソリンスタンド
- ユーザー車検
ディーラー車検
愛車のメーカー系列のディーラーで車検を受けるのが、一番車検費用が高いですが、整備は一番しっかりとやってもらえます。
整備士も自社系列メーカーの車なら整備内容を熟知しているので、エンジンやブレーキといった重要箇所やエアコンなどの異常にもきちんと対応してもらえます。
パーツ交換が必要な場合も、純正パーツで交換してもらえるので安心感があります。
民間整備工場・車検専門店
民間整備工場や、ホリデー車検などの車検専門店では、整備を専門にしているので、ディーラー並みにきちんとした整備が期待できます。
パーツ交換もバッテリーやエレメント、ワイパーといった消耗品については、メーカー純正のものではなく、廉価版の汎用品を使用することで、整備費用をディーラーより安くすることもできます。
カー用品店・ガソリンスタンド
カー用品店、ガソリンスタンドはオイル交換、エレメント交換程度の軽い整備が基本。整備士はいますが、車の整備だけを専門にやっている民間整備工場ほど、整備については本格的ではありません。
ユーザー車検
ユーザー車検は一番費用が安いですが、法定費用のみで整備をほとんど行わないから安いだけです。車検を機に愛車をきちんと整備したい方には不向きです。
整備を優先する車検なら高くてもディーラーが良い
車検を受けるにあたっては、車検を通すことを優先するか、整備を優先するかを決めた方がいいです。
新車で購入した車で今回が初めての車検になる場合や、走行距離が短い車なら車検を通すのを優先。
通勤・通学で毎日使う車、年式が古い車、走行距離が長い車は、きちんと整備することを優先した方が良いでしょう。
しっかり整備したい場合はディーラー、民間整備工場、車検専門店へ。それほど整備に心配がない場合は、カー用品店、ガソリンスタンド、あるいはユーザー車検で車検を通すことをおすすめします。



新車で購入して走行距離も少ない車をディーラー車検に出すのは、少しもったいないかもです。車検費用のお金に余裕がないなら、検討の余地がありますね。
お金が足りないときの車検費用の支払い方法は、どれがベスト?
車検費用として支払う現金が足りない場合は、
クレジットカードで支払う(1回払い、分割払い、リボ払い)
カードローンで不足金額を借りて現金で支払う
この2つのパターンがあります。
車検費用をクレジットカードで払う場合
クレジットカード決済なら、1回払いでも実質的に翌月や翌々月など、カードの支払いサイクルに合わせて支払いを引き延ばすことができます。
その間になんとか車検費用として支払ったお金のやりくりに目処が立つ方なら、クレジットカード払いにするのがよいでしょう。
クレカによってはポイントやマイルが貯まるなどの特典もあります。車検費用は結構な金額なので、獲得できるポイントやマイルも大きいでしょう。
ただし、クレジットカードで分割払いやリボ払いにする場合は、利息やリボ払い手数料も発生するので、その点には注意が必要です。
クレジットカードの分割払いは、支払い回数によって利息(分割払い手数料)が変わります。
楽天カードを例にとると、分割払いは2〜36回の間で支払い回数を設定でき、分割払い手数料は2回払いの場合は不要。3回払い以降は実質年率12.25%~15.00%になります。支払い回数が多いほど分割払い手数料も多くなります。
リボ払いの場合、月々の支払い額は楽天カードだと5000円以上で自分で設定した金額にリボ払い手数料を加えた金額の支払いになります。特に設定しなかった場合は5000円、20万円以上の利用で1万円に初期設定されています。
リボ払い手数料は実質年率15%。リボ支払い金額を少なくして支払い回数を増やすと、リボ払い手数料も高くなる仕組みです。
クレジットカードで払う場合は、支払い先のディーラーや民間整備工場がカード払いに対応していることが必要です。
カー用品店やガソリンスタンドならカード払いに対応していることがほとんど。ディーラーも対応しているところが多いです。



民間整備工場や車検専門店ではお店や工場によってはカード払いができないこともあります。車検費用を見積もってもらう前にカード決済ができるかも確認しておきましょう。
車検費用をカードローンでお金を借りて現金で払う場合
民間整備工場などでクレジット決済に対応していない場合、車検費用は現金での支払いしかできません。お金がない場合は、カードローンを申し込んでお金を借りて、現金を用意するしかありません。
また、車検費用全額には足りないけど、いくらか支払える現金があるのなら、不足分だけをカードローンで借りて、現金で支払うという方法もあります。
車検費用が総額10万円の見積もりだけど、お金は6万円しかない。そんな場合に、足りない4万円だけをカードローンで現金で借りるのです。
クレカの分割払いやリボ払いは、契約後に後からまとめ払いや一括払いにする手続きが非常に面倒です。
しかしカードローンなら、借りたお金はいつでも繰上げ返済、一括返済ができます。
利息の支払いも、三井住友カード カードローンなら実質年率1.5%〜14.5%なので、楽天カードの分割払い(年率12.25%~15.00%)、リボ払い手数料(年率15%)よりも安く済みます。
1000円単位で借入ができるので、車検費用の支払いに足りなかった分だけを、無駄なく借りることができます。
今は現金が足りないけど、あと数ヶ月のうちには足りない分のお金も払えるという場合は、カードローンを利用して車検費用を支払うのが一番お得です。
カードも1回払い以外はお金を借りて利息と合わせて支払っているのと同じ
クレジットカードも1回払い以外は、お金を借りて利息と合わせて支払っているのと、実は同じなのです。
しかもカード支払いの場合、基本的に車検費用全額をカードで支払うことになります。決済金額が大きいため、どうしても返済回数も多くなってしまいます。
車検はいつ来るかがわかる出費なので、車検費用として少しでも貯金をしてきた方なら、足りない分だけをカードローンでお金を借りて支払うのが良いです。



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