住宅ローンで家を建てたからこそお金のやりくりに困ることも
30代、40代ともなると、フラット35などの住宅ローンを組んで家を建てたという方もいるでしょう。親類から相続した土地があるので家を建てたとか、実家の家族と二世帯住宅を建てるような場合もありますね。
しかし人生全体のライフプランで考えると、住宅ローンの支払い時期と子供の教育費にお金がかかる時期は見事に重なっています。
よい会社に勤めて順調に昇給が見込めるような場合を除くと、子供の成長とともに家計のやりくりに四苦八苦することも出てきます。
また、勤め先の業績が悪く、給料の減給やボーナスカットなどがあって、収入が減ってしまうと、住宅ローンの支払いが苦しい。生活費がどんどん削られていく、といったことになってしまいます。
実際、奥様がパートに出たりして、家計をなんとかやりくりしているご家庭も多いのではないでしょうか?
そんな際、友人の結婚式に招かれたり、親類の葬式といった急なイベントが発生すると、途端にお金に困ってしまうこともあるでしょう。
一時的な支出の補填なら、カードローンでお金を借りるという方法があります。
実は、住宅ローンを利用している方なら通常より低金利でカードローンを利用できる場合があります。

住宅ローンのある方が選ぶべきカードローンを解説します。
住宅ローンの利用で金利優遇のあるカードローンがある!
住宅ローンでお金を借りている方が一時的な支出のためにカードローンを契約したい場合、単純にCMでよく知ってるからとか、近くに無人契約機があるから、といった理由でカードローンを選ぶのは得策ではありません。
まずは住宅ローンを借りている金融機関でカードローンの取り扱いがあるかを確認してみましょう。
特に銀行や信用金庫から住宅ローンの融資を受けている方は、その銀行や信用金庫のカードローンなら金利優遇を受けられる場合があります。
大手メガバンクでもみずほ銀行では、みずほ銀行の住宅ローン利用者はみずほ銀行カードローンの金利を年率0.5%引き下げる金利優遇制度があります。
住宅ローン利用者の金利優遇がある主な銀行カードローン
カードローン | 最高限度額 | 実質年率 | 住宅ローン利用者優遇 |
---|---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 800万円 | 4.0%~14.5% | 対象住宅ローンは、三井住友銀行指定の保証会社が保証する住宅ローンに限定。 |
みずほ銀行カードローン | 800万円 | 年2.0%~14.0% | 年率0.5%金利引き下げ |
住信SBIネット銀行カードローン | 10万円〜1000万円 | 2.49%〜14.79% | 年率0.5%金利引き下げ |
※みずほ銀行:住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
住宅ローン利用者はカードローンの審査も通りやすい?!
住宅ローンを利用している方は、その銀行のカードローンだけでなく、他の金融会社のカードローンでも審査に通りやすい傾向があります。
というのも、住宅ローンの審査に通っているという実績がカードローンの与信にも有利に働くからです。
一般に無担保融資のカードローンとは違い、住宅ローンは契約に当たって担保や保証人を求められたり、頭金を多めに入れるよう求められたり、様々な書類を提出しなければならないなど、金融機関から求められる条件が非常に多いです。それらをきちんとクリアしたという実績がカードローンの審査でも評価の対象になります。
また、住宅ローンといえば、数千万円にも及ぶ融資になりますから、審査の厳しさはカードローンよりはるかに上回ります。カードローンの申し込みの前にその審査をクリアしているわけですから、全く金融機関との取引のない方と比べたら、有利になるのは当然といえば当然です。
特にすでに住宅ローンを借りている銀行や信用金庫でのカードローンの契約なら、本人確認や勤め先情報、年収などの情報はすでに先方にありますから、全く新規で契約するのと異なり話が早く、手続きもスムーズに進みます。カードローンを申し込むのなら、直接銀行のローン相談窓口に足を運ぶとよいでしょう。
カードローンの場合は住宅ローンとは保証会社が異なることが多いので、カードローンはカードローンで別に審査が行われます。



住宅ローンの契約が有利になっている状況は変わらないので、住宅ローンの支払いが遅れている等、よほどのことがない限り、カードローンの審査に落ちる心配はしなくても大丈夫です。
住宅ローンを利用している金融機関でカードローンの金利優遇制度がなかったら?
銀行や信用金庫によっては、住宅ローンを借りていても、カードローンに関しては特に金利優遇などはしないところもありますね。そんな場合はどこのカードローンで借りるのがベストでしょうか?
その場合もやはり住宅ローンを借りている金融機関のカードローンを利用するのがベストです。
なんといってもすでに住宅ローンを利用していますから、カードローンの審査にもそれが有利に働きます。金利の優遇はなくても他社のカードローンよりも借入限度額を大きくとってもらえる場合があります。
カードローンは限度額が大きいほど借入利息は低くなりますから、住宅ローンを利用している銀行のカードローンの方が、結果的に低金利でカードローンを利用できる可能性があります。
金融機関に対して、住宅ローンを利用しているという事実は信用に大きく優位に働きます。せっかく住宅ローンの返済をがんばって進めているわけですから、そういった優位性は十分に生かしていくのがおすすめです。