消費者金融系カードローンとして人気のアコムとプロミス。
どちらもテレビCMなど広告宣伝には非常に力を入れている知名度の高いカードローンですが、いざお金を借りたいというときに、どっちがいいのか迷ってしまう方も少なくないと思います。
そこでアコムとプロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)両者を金利、自動契約機や店舗の数、審査通過率、振込融資、ATM手数料などトータル7項目のサービスについて徹底比較してみました。

自分がお金を借りるならアコムとプロミスのどちらがいいのか、参考にしてください。
アコムとプロミスの金利と初回30日間無利息、どっちがいいの?
アコムとプロミス、両者とも初めて利用する方限定で、初回30日間無利息のサービスを実施しています。
どちらも初回30日間無利息なのでサービスに違いはないと思いがちです。しかし細かい点まで徹底比較してみると、実は両者の無利息期間は同じではないのです。
アコムの初回30日間無利息は契約日の翌日から
まずアコムですが、アコムの初回30日間無利息は申込みをして審査も通過し契約完了した日の翌日から30日間無利息になります。
最初に融資を受けた日から30日ではありません。契約した日にすぐにはお金を借りず、15日後に初めてお金を借りた場合は無利息期間は15日になってしまいます。



アコムで30日間の無利息期間をフルに活用したい場合は、契約した日にすぐ借入するのが条件になります。
プロミスの初回30日間無利息は初回借入日の翌日から
アコムの初回30日間無利息が契約日の翌日からなのに対し、プロミスの初回30日間無利息は契約日ではなく、契約後に初めてお金を出金した日の翌日から30日間が無利息です。
契約後すぐにはお金を借りず、何日か後になって初めてお金を引き出した場合でも、その日の翌日から30日間が無利息になるのです。
初回30日間無利息の適用には、プロミスではメールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要なだけです。
さらに契約日ではなく初回出金日の翌日から30日間無利息となるため、プロミスの初回30日間無利息は、誰でも30日間まるまる適用されることになります。
同じ「初回30日間無利息」でも適用条件をきちんと比較すると、アコムよりプロミスの方がいいのがわかりますね。
アコムとプロミスの金利を同じ限度額で比較
アコムの金利は実質年率3.0%〜18.0%。
プロミスの金利は実質年率4.5%〜17.8%です。
最低金利はアコムが、最高金利はプロミスの方が表記の上では低いですが、実際にはどうなんでしょうか。
アコムとプロミスの限度額別金利
契約限度額 | 実質年率(アコム) | 実質年率(プロミス) |
---|---|---|
1万円~99万円 | 3.0%~18.0% | 4.5%〜17.8% |
100万円~300万円 | 3.0%~15.0% | 4.5%〜15.0% |
301万円~500万円 | 3.0%~15.0% | 4.5%〜15.0% |
501万円~800万円 | 3.0%~15.0% | ー |
100万円を超える借入は法律により年率15.0%が上限金利と定められているため、100万円を超える場合の最高金利は年率15.0%でアコム、プロミスともにどちらも同じです。
プロミスは融資枠が最高500万円までで、800万円もの融資はできません。そこでアコムでも融資枠が500万円までの場合で金利で比較すると、
アコム:実質年率3.0%〜18.0%(限度額800万円以内のとき)
プロミス:実質年率4.5%〜17.8%
となります。
アコムの方が最低金利が低いのは、プロミスより契約限度額が300万円多い800万円となっているためです。
金利に関しては無利息期間も含めて、アコムよりプロミスの方がいいという結論です。
アコムとプロミスを自動契約機や店舗の数で徹底比較
※プロミスお客様サービスプラザは2023年3月31日をもって閉鎖となりました。
アコムとプロミスは申込み当日の即日融資や家族に内緒でお金を借りるために、ローンカードを全国各地の自動契約機やローン契約機で受け取る方も多いです。
そのため、全国をカバーする店舗網の充実度もアコムとプロミスでどっちが良いかを判断する基準の一つになりえると考えました。
アコムの自動契約期とプロミスの無人契約機はどっちが多い?


プロミスのSMBCコンシューマーファイナンス2020年3月期決算補足資料によると、全国のプロミスの無人契約機の設置数は2020年3月時点で906台、有人店舗が51店舗、お客様サービスプラザは17店舗(2023/3/31を以ってお客様サービスプラザは閉鎖となりました)。全体で974店舗あります。
これに対し、全国のアコムの自動契約機(むじんくん)の設置台数は2020年3月時点で全国938箇所、有人店舗が22店舗。合計960店舗あります(アコムデータブック2020年3月期決算資料より)。
アコムとプロミスがそれぞれ保有する店舗の数は、2020年3月時点ではプロミスが14店舗多いことになります。
しかし自動契約機の設置台数の差が日本全国で14店舗、各都道府県で1店舗にも満たないような差ではあまり大きな意味がありません。ここはプロミスとアコムでほぼ互角と考えていいでしょう。
実はプロミス・アコムともに銀行でもカードローン契約ができる
※プロミスお客様サービスプラザは2023年3月31日をもって閉鎖となりました。
ただし、プロミスのカードローンは三井住友銀行の支店にあるローン契約機コーナーでも、プロミスの無人契約機と同じ取引を行えます
三井住友銀行の本支店の数が2020年3月時点で447箇所あります。
プロミスの店舗と三井住友銀行の本支店をそれぞれ加えると、
プロミス:1421店舗(プロミス974箇所+三井住友銀行447箇所)
アコム:960店舗(アコム960箇所)
となり、カードローン契約可能な店舗数はプロミスが多くなります。
店舗数では全国各地を広くカバーしている利便性という点では、プロミスの方がやや上回っていると言えます。
カードローンの契約ができる店舗網についてはプロミスです。
アコムとプロミスのATM利用手数料はどっちが安い?


アコムとプロミス、それぞれ自社ATM、提携ATM(銀行ATM、コンビニATM)からローンカードを使って借入や返済ができます。
アコムで使えるATMで利用手数料が無料になるのは、アコムの自社ATMのみです。
その他の銀行やコンビニATMでは借入・返済ともに1万円以内110円、1万円以上220円のATM利用手数料が必要です。
一方、プロミスでATM利用手数料無料で利用できるのは、プロミスATMと三井住友銀行ATMです。
またプロミスはコンビニATMもローソンのLoppi、ミニストップのLoppi、ファミリーマートのFamiポートでの返済なら手数料無料です。
その他の銀行ATM、コンビニATMではアコム同様に借入・返済ともに1万円以内110円、1万円以上220円のATM利用手数料がかかります。
手数料無料で利用できるATMの種類と数ではプロミスの方が圧勝です。
アコムとプロミスを振込融資で比較!便利なのはどっち?
カードローンは銀行振込で自分の口座に入金してもらう形でお金を借りることもありますね。
特にクレジットカードの引き落としに間に合わせるために、急いで自分の銀行口座に入金しないといけないような場合は、カードローン会社から直接口座に振り込んでもらえるのは、手続きも簡単で早く、ありがたいですよね。
振込融資でお金を借りる場合、アコムとプロミスでどっちがいいのか比較しました。
申込み当日の初回振込融資、便利なのはアコムかプロミスか?
どうしても今日中にお金を借りたい、申し込んだ当日に銀行振込でお金を借りたい場合、アコムなら平日は楽天銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の口座なら24時間即時振込可能です。
また、モアタイムに対応している一部の地方銀行の口座にも平日17時30分までなら即日振込可能です。
借入に関しては振込手数料はアコム持ちなので無料です。
また、土日の振込融資もアコムなら三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の口座へは土日は20時まで即時振込が可能です。
一方プロミスの場合、三井住友銀行やPayPay銀行をはじめとした全国約200の金融機関で、原則24時間365日土日・夜間でも最短10秒程度で振込みが可能な「瞬フリ」サービスを実施しています。
Wi-Fiなどネットにアクセスできる環境にあり、毎週月曜日の0:00~7:00までの定期メンテナンス時と正月・ゴールデンウィークの時期以外であれば、基本的にいつでも最短10秒で振込融資が受けられます。振込依頼はプロミスの会員サイトから行え、振込手数料もプロミス持ちなので無料です。
まとめると以下のようになります。
24時間即時振込可能 | 平日15時以降も振込可能 | |
---|---|---|
アコム | 楽天銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行 ※三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は土日は20時まで即時振込可能 | 地方銀行など※モアタイムにて平日17時30分まで |
プロミス詳細 | 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、PayPay銀行ほか全国約200の金融機関 | 三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、PayPay銀行ほか全国約200の金融機関 |
プロミスの方が24時間即時振込に対応している金融機関が多いので、初回の振込融資に関してはアコムよりプロミスの方がいいでしょう。
ただアコムも大手銀行のほとんどで24時間即時振込可能なので、振込融資の使い勝手はそれほど悪くありません。
申込み当日の振込融資はアコムよりプロミスの方がいいという結論になります。



銀行振込融資で急いでお金を借りたい場合は、普段ご利用の銀行口座がどこかによって、アコムとプロミスのどちらかを選ぶのがベストです。
インターネット振込返済、便利でお得なのはアコムとプロミスどっち?
カードローンで借りたお金の返済をインターネットバンキングから行う方も多いでしょう。
特に地方に住んでいると、コンビニATMも車や自転車でもなければ行けない場合もあります。北海道や東北、北陸地方などの豪雪地帯なら冬はちょっと外に出るのも大変です。
インターネット返済は土日祝日でも24時間いつでも返済可能なのもありがたいですね。
アコムはインターネット振込返済にPay-easy(ペイジー)というマルチペイメントネットワークを利用しているため、ほとんど全ての金融機関の口座からインターネットバンキングで振込返済が可能です。ペイジーでの振込返済は振込手数料も無料です。
参考:アコムで利用できるインターネットバンキング可能金融機関一覧
アコムの会員サイトでインターネットによる返済の手続きを行い、次に自分の振込口座にログインすれば手続きは完了です。インターネットバンキングがスマホ対応している銀行ならスマホだけでインターネット振込返済が完了します。
一方、プロミスは三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、PayPay銀行、楽天銀行の5つの銀行のインターネット返済に対応しています。
アコムほど対応金融機関は多くないですが、三大メガバンクとネット専業銀行2行に対応しているので使い勝手はそれほど悪くありません。
しかし対応金融機関の多さでいえばアコムが圧倒的ですから、インターネット振込返済に関してはアコムになりますね。
毎月の返済金額で選ぶならアコムとプロミスどっちがいいの?
カードローンで借りたお金の月々返済額は借入残高に応じて毎月変わります。返済が進んで借入残高が少なくなれば月々の返済額も少なくなりますし、追加で借入をして借入残高が増えていれば、翌月の返済額も多くなります。
アコムもプロミスも追加の返済はいつでも銀行振込やATMからの入金で行えます。
そのため毎月これだけは最低限返済してくださいという「最低返済額」は少ない方が家計や生活費への負担が少なくラクでしょう。
アコムとプロミス、それぞれ借入残高に対する最低返済額は以下の通りです。
借入残高 | 月々返済額(アコム) | 月々返済額(プロミス) |
---|---|---|
25000円 | 2000円 | 1000円 |
5万円 | 3000円 | 2000円 |
10万円 | 5000円 | 4000円 |
20万円 | 9000円 | 8000円 |
30万円 | 13000円 | 11000円 |
50万円 | 15000円 | 13000円 |
100万円 | 3万円 | 26000円 |
150万円 | 45000円 | 3万円 |
月々の最低返済額は借入残高がいくらかに関わらず、プロミスの方がアコムよりやや少なくなっていますね。毎月の返済の負担が軽いのはアコムよりプロミスと言えます。
しかしプロミスの方が月々返済額が少ない分、完済までの返済回数はどうしても多くなるので、そのまま最低返済額だけで完済を目指すと利息の支払い総額が多くなります。
返済の家計への負担が軽いのはプロミス。ただし余裕のある時はどんどん追加返済を!



どちらで借りても臨時収入があった時など家計に余裕のある時にどんどん追加返済していくのが大切です。
審査通過率はアコムとプロミスどっちがいい?
カードローンを申し込む際に気になるのが審査に通るかどうかという点。
アコム、プロミスどちらも銀行系カードローンでは審査が不安な20代から30代前半の比較的若い人たちに男女問わず選ばれているカードローンです。
実際にアコムやプロミスに申込みをしてどのくらいの割合で審査に通るものなのか、アコム・プロミス共に審査通過率に関するデータを公表しているので比較してみました。
まずプロミス。
プロミスの2020年3月期決算補足資料内の営業指標/新規顧客数によると、2020年3月末時点でのプロミスの成約率は44.8%となっています。
申込みをして成約に至った方が申込み者全体の44.8%ということですね。
そしてアコム。
アコムの2020年3月期決算データブックによると、新規申込数と実際に成約に至った新客数との割合を示す新規貸付率は43.6%となっています。申込みをして契約に至った方が申込み者全体の43.6%ということになっています。
プロミスとアコムでそれぞれ成約率・新規貸付率と言葉は違いますが、どちらも意味としては同じです。
これを審査通過率と捉えるなら、
アコム:43.6%
プロミス:44.8%
となり、2020年3月末時点の比較ではプロミスの方がアコムより審査通過率は1.2%良いです。
アコムは一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いようですが、実際にはプロミスの方が1.2%だけ上回っています。
審査通過率はアコムもプロミスもどちらも50%以下なので、申込みをしても2人に1人も審査に通らないのかと思うかもしれません。
審査に落ちてしまう方には、収入や属性、返済状況などに問題があって審査に落ちる方ばかりではありません。
- 年収や勤務先など申込み内容に嘘があった方
- 妻名義・夫名義など自分以外の他人名義で申込みをしようとした方
- 確認の電話に出ない方
- 電話番号やメールアドレスの記入ミスで連絡が取れなかった方
こうした方たちも契約には至らず、結果的に審査には落ちたということになります。
要するに、審査落ちする人の中にはきちんと申込みをしていない方もかなりの割合でいるということです。
プロミス・アコムともに申込み可能な方の要件を満たし、現在の借入や返済状況に問題のない方であれば、収入が少ない方でも審査に通る方は多くいらっしゃいます。
審査通過率でアコムとプロミスのどちらが良いかと言えばプロミスになりますが、差はわずかに0.7%しかありません。



お持ちの銀行口座との相性や手数料、返済額などを比較の上で選ぶのがおすすめです。
アコムとプロミス、結局どっちがいいの?
※プロミスお客様サービスプラザは2023年3月31日をもって閉鎖となりました。
ここまでアコムとプロミスを、
- 金利・無利息期間
- 無人契約機・店舗数
- ATM利用手数料
- 振込融資
- インターネット振込返済
- 月々の最低返済額
- 審査通過率
この7項目で比較してきました。
7番勝負の結果をまとめると以下のようになります。
比較項目 | アコム | プロミス |
---|---|---|
金利・無利息期間 | × | ○ |
自動契約機・店舗数 | × | ◯ |
ATM利用手数料 | × | ○ |
振込融資 | × | ○ |
インターネット振込返済 | ○ | × |
月々の最低返済額 | × | ○ |
審査通過率 | × | ○ |
6勝1負1引き分けでプロミスの勝ち!という結果になりました。
アコムとプロミスでどっちがいいかと問われれば、今はプロミスということになります。
しかし細かく比較分析することで、アコム・プロミス両方の得意・不得意な点をかなり明確になりました。
金利や無利息期間・月々返済額を重視でATMでの借入・返済利用がメインならプロミス。
インターネットバンキングでの返済が多い人ならアコムを選ぶのがよいと言えます。



普段使っている銀行口座が三井住友銀行・PayPay銀行であればプロミス、楽天銀行ならアコムがおすすめです。
カードローン | 主な特徴 |
---|---|
プロミス | 銀行カードローンやアコムで借りた人が次に選ぶカードローン。2020年3月期の審査通過率は大手5社ではNo.1。※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
アイフル | 他の大手に比べて他社からの「借り換え・おまとめ」にも積極的。他社借入ある人に特におすすめ。 |
アコム | 初めてのカードローンがアコムという人も多いが他社借入中の方も審査可能。銀行カードローンやプロミスで借りている人にオススメ。 |
※他社ご利用の方でも審査可能ですが、お客様のご状況によってご利用いただけない場合もございます。