ゆうちょ銀行カードローン「したく」の審査・金利・保証会社について
ゆうちょ銀行カードローン「したく」はゆうちょ銀行が取次窓口となって紹介されている金融商品です。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は、郵便局のゆうちょ銀行が発行しているカードローンと思っている方も少なくないでしょう。
ゆうちょ銀行と名前が付いているので、ゆうちょ銀行発行のカードローンのように見えますが、実はゆうちょ銀行は取次窓口となっているだけで、実際に取り扱っているのは静岡に本店を構える地方銀行のスルガ銀行です。
しかしゆうちょ銀行ATMは平日7:00〜18:00は手数料無料で出金できるなど、ゆうちょ銀行がスルガ銀行への取引を媒介しているだけに、ゆうちょ銀行が関連するサービスは多少優遇されています。
実質的にスルガ銀行のカードローンではありますが、全国の郵便局が取り扱い窓口にもなっているため、全国どこにお住まいでも利用可能なカードローンになっています。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの金利と限度額、特徴について
ゆうちょ銀行カードローンしたくの借入限度額は0万円以上500万円以内で、初回申込み時点での利用限度額は最高300万円まで。金利は実質年率7.00%〜14.90%となっています。
限度額は銀行カードローンとしては他社と比較して最高500万円はやや少ない方です。
金利も最高金利の14.90%は銀行カードローンとして標準的ですが、最低金利の7.00%は500万円借りた場合で比較しても消費者金融なみの割高感があります。
それほど金利が安いわけではないので、数百万円を借りる用途での利用であれば他社の銀行カードローンを検討するべきです。
ただし100万円以内の借入であれば他の銀行カードローンと同等の条件での借入となります。
専業主婦の借入はできませんが、パート・アルバイト、年金受給者も申し込みOKなので、年収が少なく借入金額もそれほど多くならない方であればおすすめと言えます。
利用には銀行口座が不要で、ゆうちょ銀行、スルガ銀行どちらの銀行口座も新たに開設する必要はありません。
借入・返済はローンカードを使って全国のゆうちょ銀行ATMやセブン銀行ATMなどから出金・入金する形になります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査と保証会社について
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査は2段階
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査は仮審査・本審査の2段階審査です。
始めの仮審査の結果は最短30分のスピード回答をしています。
仮審査に通過すれば正式な申込書が郵送されてくるので、それに記入して本人確認書類を添えて返送すれば本審査が行われます。
本審査にも通過すればローンカードが発行され、自宅に郵送で届き次第、カードローンの利用ができるようになります。
仮審査の結果回答は早いですが、契約書と本人確認書類の郵送と返送、そしてローンカードの自宅郵送と、借入までに3回の郵便のやりとりがあるため、申込みから借入までは早くても1週間はかかります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの保証会社
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査は保証会社であるSDP株式会社が行なっています。
このSDP株式会社はスルガ銀行の100%子会社なので、実質的にスルガ銀行が保証業務を行なっているような状態です。
保証会社はローンの返済がきちんとなされない場合に債務を負担する代位弁済のリスクを負っていますが、その保証会社が100%子会社であれば、自社にも代位弁済のリスクが及びます。
そうなると自然な流れとして、審査はどうしても厳しくせざるを得なくなります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの審査は甘いか厳しいかでいえば、そのような事情から厳しいと言えます。
スルガ銀行には他にも住宅ローンや目的ローンなどで数多くの金融商品があり、SDP株式会社は一部の住宅ローンの保証会社になっていますが、保証会社としてはそれほど大きな会社ではありません。
借入件数が3件、4件、5件など他社借入の多い方にリスクを取って融資を行うことは、期待しない方がいいでしょう。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの返済方法と月々の返済額
ゆうちょ銀行カードローンしたくで借りたお金の返済は、毎月1日が約定返済日(返済期日)となっていて、毎月20日から月末までの間に月々返済額をATMか銀行振込で入金することになります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくは銀行口座不要で借入ができますが、銀行口座がないため自動引き落としによる返済には対応していません。
毎月の返済額は返済時の借入残高に応じて以下の表に基づき決定されます。
ゆうちょ銀行カードローンしたくの月々返済額
ご返済時の借入残高 | 約定返済額 |
---|---|
10万円以下 | 3千円以上 |
10万円超20万円以下 | 6千円以上 |
20万円超30万円以下 | 9千円以上 |
30万円超40万円以下 | 1万2千円以上 |
40万円超50万円以下 | 1万5千円以上 |
50万円超100万円以下 | 2万円以上 |
100万円超150万円以下 | 3万円以上 |
150万円超200万円以下 | 4万円以上 |
200万円超250万円以下 | 5万円以上 |
250万円超300万円以下 | 6万円以上 |
300万円超350万円以下 | 7万円以上 |
350万円超400万円以下 | 8万円以上 |
400万円超450万円以下 | 9万円以上 |
450万円超500万円以下 | 10万円以上 |
借入残高が10万円以下なら、その月の最低返済額は3,000円です。
追加返済はATMから多めの金額を入金することでいつでも可能で、特別な手続きは一切不要です。
毎月20日から月末までの約定返済期間に多めに入金した場合は、入金額から最低返済額を差し引いた金額が追加入金される形になります。
ゆうちょ銀行カードローンしたくとスルガ銀行のカードローンはどっちがいい?
ゆうちょ銀行カードローンしたくが実質的にスルガ銀行の取り扱いなので、スルガ銀行が直接扱っているカードローンとではどちらがいいのか比較してみました。
ゆうちょ銀行カードローンしたく | スルガ銀行カードローン | |
---|---|---|
借入限度額 | 10万円〜500万円 | 10万円〜800万円 |
実質年率 | 7.00%〜14.90% | 3.90%~14.90% |
融資まで | 約1週間 | 最短即日 |
書類の郵送 | 必要 | 不要 |
最低返済額 | 3000円〜/月 | 3000円〜/月 |
対応地域 | 全国各地 | 全国各地 |
保証会社 | SDP株式会社 | スルガ・キャピタル株式会社 ダイレクトワン株式会社 株式会社オリエントコーポレーション |
スルガ銀行カードローンは最短即日融資も可能で、ローンカードが郵送で届くまでの間も銀行振込による融資が受けられます。
地方銀行のカードローンですが、全国どこにお住まいの方でも利用可能で書類の郵送も必要なく、本人確認書類なども写真画像をアップロードすればOKのWeb完結申込みです。
さらに審査を行う保証会社もスルガ銀行カードローンはグループ会社のスルガ・キャピタル、ダイレクトワンだけでなく、外部のオリエントコーポレーションも加えた3社保証体制。
審査に通りやすいのも、どちらかと言えばスルガ銀行カードローンの方でしょう。
銀行カードローンとしてはスルガ銀行カードローンの方が金利や限度額はもちろん、いろんな面で総合的に上ですね。
ゆうちょ銀行カードローンしたくと他のカードローンとの比較
カードローン | 借入限度額 | 実質年率 | 即日融資 |
---|---|---|---|
ゆうちょ銀行カードローンしたく | 10万円〜500万円 | 年7.00%〜14.90% | ー |
三菱UFJ銀行バンクイック | 10万円〜500万円 | 年1.8〜14.6% | ー |
三井住友銀行カードローン | 最高800万円 | 年4.0〜14.5% | ー |
オリックス銀行カードローン | 最高800万円 | 年1.7〜17.8% | ー |
アコム | 800万円 | 年3.0〜18.0% | 振込・無人契約機で可能 |
プロミス | 1〜500万円 | 年4.5〜17.8% | 振込・無人契約機で可能 |
他のカードローンと比較してみると、ゆうちょ銀行カードローンしたくは限度額が上がっても金利が最高で年率7.0%までしか下がらないのが厳しいですね。
限度額500万円まで借りた場合だと消費者金融系カードローンのアコムやプロミスよりも金利が高くなります。
かといって即日融資にも対応していませんから、10万円程度のお金をすぐ借りたいといったニーズにも対応できていません。
ゆうちょ銀行カードローンしたくはまだまだサービスに改善の余地がありそうですね。
今後どのように変わっていくのかに期待したいところです。